【最安値グレードは？】アルファード福祉車両を比較！安い中古車もチェック

高級ミニバンとして販売台数を伸ばすアルファードの福祉車両は、個人だけでなく法人送迎車としても人気が高いです。今回は介護福祉車両の中でも人気があるトヨタのアルファードウェルキャブの特徴や安い中古車相場について詳しく解説します。

✓ポイント

新型アルファード福祉車両の「最安値グレード」の販売価格

新型アルファード福祉車両の「福祉装置の種類」

福祉装置の機能的な新旧比較

アルファードサイドリフトアップチルト装着車の特徴

サイドリフトアップチルトシートが合わない場合の対処法

アルファードの中古車を安く買う方法

この記事を書いている私は、

・福祉車両のみを年間約200台販売する福祉車両専門店のオーナー社長

・（一社）日本福祉車両協会で福祉車両の安全な普及を進める本部講師

である山下です。そんな私が、トヨタのアルファード福祉車両ついて新旧の違いを解説していきます。この記事を読むと、福祉車両の購入時役立つ、おトクな情報が手に入ります！

最高級ミニバンとしてのアルファード

アルファードは、ミニバンブームの2002年に高級志向のお客様に向けた高級ミニバンとして誕生し、その後2代目、3代目と進化してきました。今回の4代目は、「運転する方も、後席にお乗りになる方も、このクルマをお使いになるすべてのお客様が相手を思いやり感謝し合える空間をこのクルマを通じて実現すること。」を念頭に置いた価値を追求して開発されました。

新型アルファード福祉車両の「最安値グレード」の販売価格

新型（４０系）：ガソリン車「G」2WD　5,448,000円

旧型（３０系）：ガソリン　240X 2WD　3,175,000円　（２０１７年度価格表）

新型アルファード福祉車両「アルファードサイドリフトアップチルトシート装着車」のグレードはガソリン車「G」2WD/4WDとハイブリッド「G」の2WD/e-fourの４種類があり、どれも非課税対象者となっています。新車販売価格が最も低いグレードはガソリン「G」2WDとなっています。

一方旧型（３０系）のグレードは2400ccの240Xと240S、240G、3500ccの350G、ハイブリッドのハイブリッドSRとハイブリッドXのグレードラインナップになっていました。

最安値グレードの比較では、新型が２００万円以上高い設定になっています。車自体の安全性能や快適性が上がったこともあると思いますが、アルファードがより高級路線に進んでいる表れなのかと個人的には思っています。

新型アルファード福祉車両の「福祉装置の種類」

旧型（３０系）アルファードの福祉装置の種類は途中廃盤となった機種も含めて3種類タイプがありました。サイドリフトアップチルトシートは、席が回転昇降して少し斜めにせり出して、乗り降りをサポートします。サイドリフトアップシートは、チルトシート比較してシートがしっかりと外に出てきて、座面が地上から約５０ｃｍの位置で停止します。脱着式サイドリフトアップシートはシートに車輪がついており、昇降後シートごと車いすになる構造です。

サイドリフトアップチルトシート

“サイドリフトアップチルトシート装着車”

サイドリフトアップシート

脱着式サイドリフトアップシート

サイドリフトアップシート車（脱着タイプ）

一方で新型アルファード福祉車両は「サイドリフトアップチルトシート装着車」のみの設定となっています。サイドリフトアップシート自体には大幅な変更点はなく、シートが回転昇降して前側に少し傾き、乗り降りをサポートしてくれます。

福祉装置の機能的な新旧比較

サイドリフトアップチルトシート装着車は、2列目シートが回転して少し車外に出た形で前のめりに停止、立ち上がりや着座をやさしくサポートします。ワイヤレスリモコンを使って、乗り降りをより快適にサポートしてくれます。

旧３０系アルファード「サイドリフトアップチルトシート」からシート形状が変わった以外の、大きな変更点はないようです。私が確認した限りで変更があったと思われる個所をいくつかご紹介します（すでに３０系時に変更があった可能性もありますので、ご了承ください）。

ウェルキャブ専用シート表皮

座面にはチルト時でも着座姿勢を保持しやすい専用ファブリックを使用しています。

シートベルトプレートアーム

シートベルトの装着を容易にします。

ウェルキャブ専用シート皮表は、シートをチルトさせて乗り込むときシートが前側に斜めになっているので、介助者が滑り落ちないような対策をしていると思われます。シートベルトプレートアームは、横に座る介助者がシートベルトをかけやすくするために使用し、少しでも介助者の負担を減らす対策がされているようです。

アルファードサイドリフトアップチルト装着車の特徴

シートがチルトして乗り降りをサポート

座面が車外に出てきて下がってくれるので、乗り降りをサポートしてくれます。

シート昇降時も社外へのはみだしが少ない

車外へのシートのはみだしが少ないので、駐車場など狭いところでも使用できます。

大型のフットレスト付きで足の負担を軽減

足やひざへの負担が軽減されます。

元のシートポジションを自動で記憶

シートを室内に戻すと、降車前のシートポジションに自動的に復帰するメモリー機能を搭載。

サイドリフトアップチルトシート操作の流れ

介助者がリモコン、もしくは座席横のスイッチにより、操作します。スライドドアを全開にして、リモコン／座席横スイッチを押すことで、自動でシートが回転、昇降します。動作が終了してから乗り降りします。操作は必ず、介助者が乗り降りする方のそばにいる状態で行います。

リフトアップチルトシートの注意点

耐荷重は１００ｋｇ

大柄な方の利用には注意が必要です。

膝前の再小スペースは４２０ｍｍ

足が長い方、曲げにくい方は前の席や柱に足をぶつけてしまう可能性があります。

リクライニング最大角度は５９°

通常の座席のように、フルフラットに近い状態にはならなりません。

座面高さが５２ｃｍでチルト角度が１９．６°

チルト時には座面が斜めで床からの高さもあるので、座位が保ちにくい方は乗り降りが難しい可能性がある。

サイドリフトアップチルトシートが合わない場合の対処法

福祉改造を検討

新型アルファードを福祉車両に改造することもできます。後付けができる回転昇降シートを用いて、福祉車両ではない一般の車を福祉車両に改造します。

後付け改造で取り付けた回転昇降シートも操作は簡単で、リモコンスイッチを押し続けるだけ。あらかじめ組み込まれたプログラムで、回転と昇降を組み合わせて自動で吐出・格納します。

３０系中古車を検討

サイドリフトアップチルトシートは、チルト時に座面が斜めなので乗り込みにくい方もいらっしゃると思います。その時の対処法として、旧型３０系アルファード／ヴェルファイアがあります。ただしすでに新車は販売していないので、中古車で探すことになります。

３０系であれば、サイドリフトアップシートや脱着式サイドリフトアップシートのタイプがありますので、検討してみてください。

また今回、新型ヴェルファイアには福祉車両の設定が一切ありません。「どうしてもヴェルファイアの福祉車両が欲しい。」という方も、３０系ヴェルファイア福祉車両をお勧めしています。

ヴェルファイア・サイドリフトアップチルトシート

“サイドリフトアップチルトシート装着車”

ヴェルファイア・脱着式サイドリフトアップシート

サイドリフトアップシート車（脱着タイプ）

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