介護に役立つ機能を搭載したフレンドシップシリーズ!ダイハツの介護福祉車両の種類や特徴は?
自動車メーカーが発売する介護福祉車両は、高齢者がいる家庭からも人気です。国産車のメーカーであるダイハツでも、さまざまな機能を備えた車種を発売しています。今回は、ダイハツの介護福祉車両のラインアップを取り上げて、種類やどのような機能が搭載されているかを解説します。各シリーズの特徴や車種を選ぶときのポイントなども紹介しましょう。
ダイハツでは数種類の介護福祉車両を販売している
ダイハツの介護福祉車両には、目的に合わせて選べる複数のタイプが用意されています。それぞれのタイプの特徴や違い、選ぶ際のポイント次のとおりです。
#介護福祉車両は3タイプ
ダイハツから発売されている介護福祉車両は、車いす移動車、昇降シート車、回転シート車の3タイプです。いずれのタイプもコンパクトなトールワゴンのデザインが特徴になっており、狭い道路でも移動がしやすいのが魅力です。車両の販売価格は120万円台から190万円台で、いずれも200万円以下の金額になっています。
#3つのタイプの違いは?
車いす移動車は、後ろ側に折り畳み式のスロープがついています。車いすに乗った状態のまま乗り降りができるのが。こちらのタイプの大きな特徴です。
昇降シート車は、車いすから座席に移動して乗り降りをするタイプです。このタイプはシートが昇降する仕様になっており、後ろ側には車いすを積み込むスペースが設けられています。
回転シート車も座席からシートに移動をして乗り降りをするタイプですが、こちらのタイプはシートの角度調整がより細かくできる仕様です。
#車両のタイプを選ぶときのポイントは?
3つのタイプの介護福祉車両から車を選ぶときは、どのようなスタイルで乗り降りをしたいかがポイントです。車いすに乗ったまま乗車したほうがよい場合は、スロープつきの車いす移動車が便利です。一方、「移動中は座席でゆっくりとくつろぎたい」といった場合は、昇降シート車や回転シート車が適しています。介助者が乗り降りを常にフォローできるかどうかも、タイプを選ぶ際のひとつのポイントになるでしょう。スロープつきの車いす移動車を利用するときには、スロープをセットし、介助者が後ろ側から軽く車いすを押してあげるだけで乗車ができます。介助する人が1人のときなどは、このようなタイプを選ぶとスムーズに乗降ができる可能性があります。
ダイハツの介護福祉車両の代表的なラインアップを紹介
ここでは、人気の高いダイハツの車いす移動車、昇降シート車の代表的なラインアップを紹介します。
#車いす移動車で人気の車種
ダイハツの車いす移動車で人気の車種は、「タントスローパー」と「アトレースローパー」です。「タントスローパー」は、車いすで乗車する人はもちろん、介助する人や同乗者といったさまざまな立場の人の快適さを考えて設計されているのが特徴です。この車種は車内がゆったりとデザインされており、広い開口部のミラクルオープンドアが搭載されています。スロープの上げ下ろしも楽にできる仕様で、取り外しができるリヤシートがついています。
「アトレースローパー」も「タントスローパー」と同じく後ろ側にスロープがついており、車いすでの乗り降りがしやすい広々とした設計になっています。この車種の場合は、リヤシートレスのタイプもあります。リヤシートレスのタイプは、座席の代わりに折り畳み式の補助シートがついているのが特徴です。いずれの車種も、複数のカラーバリエーションから選ぶことが可能です。
#昇降シート車で人気の車種
昇降シート車で人気があるのが、「タントウェルカムシートリフト」と「ムーブフロントシートリフト」です。「タントウェルカムシートリフト」は、介護に役立つ便利な機能がついています。開口部の広いミラクルオープンドアを搭載しているため乗り降りがしやすく、車いすの積み込みもスムーズにできる仕様です。こちらのタイプのシートは、昇降時の最大突出量が470ミリです。広いスペースを確保して乗り降りができるリヤ側昇降と、フロント側昇降の2つのスタイルから選択ができるのも、「タントウェルカムシートリフト」の特徴になっています。
「ムーブフロントシートリフト」も90度回転する昇降シートがついており、介護を必要とする人が乗り降りしやすいのが特徴です。この車種の大きな特徴は、シートが省スペースで動かせることです。「ムーブフロントシートリフト」は、シートの最大突出量が375ミリと小さく、狭いスペースでも昇降がしやすいのが魅力になっています。以上の2つの車種の昇降シートは、いずれも100キログラムの重量を支えて動かすことができます。シートの操作は、助手席の横に設けられているスイッチとリモコンで可能です。
機能をチェックして目的に合った車種を選ぼう
ダイハツの介護福祉車両には、ここで紹介したようないろいろなラインアップがあります。いずれの車種も介護を楽にしてくれる機能が搭載されていますが、それぞれ特徴があります。「どのような目的で車両を使うか」などは、車種を選ぶ際に考えておきたいことのひとつです。介助する人の使いやすさも考慮して、ベストな車種を選んでみましょう。
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