介護が必要になったとき、自分や家族がどの程度のサポートを受けられるのか気になるものですよね。そこで重要になるのが「要介護度(介護等級)」です。
要介護度(介護等級)は、日常生活のどの部分で支援が必要かを判断し、適切な介護サービスにつなげるための指標です。正しく認定されることで、必要な支援をスムーズに受けることができます。
要介護度(介護等級)とは
介護保険サービスを受けるには、介護を受ける人の介護サービスの必要度(どれ位、介護のサービスを行う必要があるか)を判断する要介護認定を受ける必要があります。この要介護認定を受けて判定されるのが、要介護度です。
要介護度には「要支援1」から「要介護5」の7段階(「非該当」を含めると8段階)あります。それぞれの区分を表にまとめました。
7段階の区分と状態の目安
区分 | 状態 | 例 | 受けられるサービス | 頻度 |
---|---|---|---|---|
要支援1 | 日常生活の基本的な動作は自力で行えるものの、家事や買い物など一部の活動で支援が必要な状態。 | 掃除やゴミ出しなどで見守りや手助けが求められる | 訪問型サービス、デイサービスなど | 週1-2回 |
要支援2 | 要支援1よりも身体機能の低下が進んでいる状態で、部分的な介護が必要。 | 歩行や立ち上がり時に支えが必要になることがある | 要支援1と同じ | 週2-3回 |
要介護1 | 日常生活の一部で介助が必要な状態。 | 薬の管理や簡単な家事援助・日常生活の一部での介助が必要。排泄や入浴時に見守りや軽い介助が必要。 | 訪問介護、訪問看護、通所型サービス、短期入所(3カ月に1週間程度) | 1日1回 |
要介護2 | 基本的な日常生活動作に介助が必要な状態。 | 食事や排泄に介助が必要で、認知症の影響で清潔を保つことが難しい。入浴介助の頻度増加・リハビリや訪問介護による継続的な支援が必要。 | 訪問介護、デイサービス、訪問看護通所リハビリテーション短期入所 | 1日1~2回 |
要介護3 | 日常生活の大部分で介助が必要な状態。 | 排泄・食事・更衣など生活全般に介助が必要。認知症による問題行動が増えることも。 | 訪問介護・訪問看護通所型サービス短期入所(2カ月に1週間程度)特別養護老人ホームへの入所が可能 | 1日2回 |
要介護4 | ほぼ全ての生活動作で介助が必要な状態。 | 立位が保てず車椅子が必要。重度の認知症によりコミュニケーションが困難になることも。 | 要介護3のサービスに加え、より頻繁な介助が可能。介護老人保健施設や介護療養型医療施設でのサービス。 | 1日2~3回 |
要介護5 | 最も重い状態で、全面的な介助が必要。 | 寝たきりの状態で、食事・排泄・入浴など全ての生活動作に介助が必要。意思疎通が困難になることも。 | 特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームでの24時間体制のケア。全面的な訪問介護や看護。 | 1日3~4回 |
参考)公的介護保険で受けられるサービスの内容は?|リスクに備えるための生活設計|ひと目でわかる生活設計情報|公益財団法人 生命保険文化センター
介護レベル(要介護度)とは?認定区分と利用できる介護サービスの違い|朝日生命
要支援と要介護の違いは?
要支援と要介護のおおまかな違いは、日常生活を自立して行えるかどうかです。
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要支援:日常生活はほぼ自立しているが、一部の動作に支援が必要な状態。介護予防を目的としたサービスを利用できる。
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要介護:日常生活の基本的な動作に介助が必要な状態。介護サービスを利用し、より手厚い支援を受けられる。
要支援と要介護が分けられている理由
要支援と要介護が分けられている理由は、介護の必要度に応じた適切な支援を提供するためです。この区分によって、介護保険制度の資源を効率的に活用し、必要な人に適切なサービスを提供できる仕組みになっています。
まとめ
要介護度(介護等級)は、介護保険サービスの必要度を判断する指標で、要支援1~要介護5の7段階(非該当を含めると8段階)に分類されます。要支援は軽度の支援が必要な状態で介護予防を目的とし、要介護は日常生活の基本動作に介助が必要な状態を指します。この分類により、介護サービスを適切に提供し、必要な支援を受けられるようになっています。
認定を受けることで、訪問介護や通所サービス、施設入所などの介護保険サービスを利用できるため、あらかじめ要介護度による受けられるサービスの違いなどを把握しておくと、スムーズに介護サービスが受けられることでしょう。
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