車いす移動車、主要メーカー別に人気車種をご紹介

福祉車両の中でも車いす移動車は、車いすのまま乗車できる利便性から多くの家庭で選ばれています。今回は、主要メーカーから注目される人気車種、①トヨタの「ノア車いす移動車」、②ダイハツの「タントスローパー」、③スズキの「エブリイワゴン車いす仕様車」を取り上げ、それぞれのスペックや特徴を比較しながら解説します。

1. トヨタ「ノア車いす移動車」

特徴
ファミリー向けミニバンとして人気のノアに、車いすをそのまま乗車可能なスロープ仕様が搭載されています。2列目や3列目の座席アレンジが柔軟で、車いすを利用する方だけでなく同乗者の快適性も考慮されています。
スペック
- 全長：4,695mm
- 全幅：1,730mm
- 全高：1,895mm
- エンジン：2.0Lガソリン or ハイブリッド
- 燃費：15.6km/L（ガソリンモデル・WLTCモード）
- 車いす搭載可能数：最大2台
外観
ミニバン特有の堂々としたスタイルで、家族向け車両としての存在感が高いデザイン。スロープ格納時もすっきりした見た目を維持しています。
適した利用シーン
大人数の家族や、車いすを2台搭載する必要がある場合に最適です。

2. ダイハツ「タントスローパー」

特徴
軽自動車ながら広々とした車内空間が魅力のタント。スロープを使えば車いすのままスムーズに乗り降りが可能で、日常の送り迎えや短距離移動に適しています。
スペック
- 全長：3,395mm
- 全幅：1,475mm
- 全高：1,775mm
- エンジン：0.66Lガソリン
- 燃費：20.0km/L（WLTCモード）
- 車いす搭載可能数：1台
外観
コンパクトで親しみやすいデザイン。軽自動車ならではの取り回しやすさが特徴です。スロープは収納時にほとんど車内スペースを圧迫しません。
適した利用シーン
都市部での利用や、狭い駐車場を利用する家庭におすすめ。車いす利用者と少人数での移動に向いています。

3. スズキ「エブリイワゴン車いす仕様車」

特徴
軽ワゴンの利便性を最大限に活かした福祉車両。低床設計とスロープによって、車いすの乗り降りが非常にスムーズです。荷物を載せるスペースも確保されており、多目的に使えます。
スペック
- 全長：3,395mm
- 全幅：1,475mm
- 全高：1,915mm
- エンジン：0.66Lガソリン
- 燃費：16.2km/L（WLTCモード）
- 車いす搭載可能数：1台
外観
高さのあるデザインで、軽自動車ながら内部は広々としています。スロープの操作性も考慮されており、日常使いに便利です。
適した利用シーン
荷物や車いすを同時に積む必要がある場合、もしくは高さを活かした収納を重視する場合に適しています。

スペック比較表

車種	全長 (mm)	全幅 (mm)	全高 (mm)	燃費 (km/L)	車いす搭載可能数	エンジン
トヨタノア	4,695	1,730	1,895	15.6	2台	2.0Lガソリン or ハイブリッド
ダイハツタント	3,395	1,475	1,775	20.0	1台	0.66Lガソリン
スズキエブリイ	3,395	1,475	1,915	16.2	1台	0.66Lガソリン

車種選びのポイントと考察

大人数の利用や車いす2台を同時に積載したい場合は、広い車内を持つトヨタの「ノア」がおすすめ。ファミリーでの長距離移動にも適しています。
都市部での利用や、軽自動車特有の維持費の低さを重視する場合は、ダイハツ「タントスローパー」が最適。狭い駐車場や街中での機動力が高いです。
高さのある車内や、荷物の積載力を求める場合は、スズキ「エブリイワゴン」が良い選択。アウトドアや荷物が多い場面にも対応可能です。

専門家への相談を忘れずに

車いす移動車の選択は、使用者の症状や家庭のライフスタイルに深く依存します。たとえば、頻繁な長距離移動が必要な場合と、日常の近距離移動が中心の場合では最適な車種が異なります。
福祉車両取扱士などの専門家に相談することで、車いす利用者と家族全員が快適に使える車を見つけることができます。ヤマシタオートでは、お客様の状況に合わせた最適な提案を行っています。ぜひお気軽にご相談ください！

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