福祉車両を検討している人
「安くてお得な中古のスロープ付き福祉車両が欲しい。どうすれば安く買えるのか。スロープ付き福祉車両で家族と病院や買い物にいく程度なので、できれば安く購入したい。お得に福祉車両を買う方法を教えてください。」
こういった疑問に答えます。
✓もくじ
【損しない】中古のスロープ付き福祉車両のおトクな選び方
お得な修復歴車を安全に購入するための3つのポイント
この記事を書いている私は、福祉車両取扱士として多くの方に福祉車両の購入をサポート、高齢者や障がい者、幅広い年齢と症状の方の車への移乗をお手伝いしています。
【損しない】中古のスロープ付き福祉車両のおトクな選び方
結論として、旧モデル(型落ち)車と、修復歴(事故)車がおすすめです。
なぜなら、それらを選ぶ人が少なく、かつ中古車の数も一定数あるからです。
モデルチェンジ前の型落ち車がおすすめ
一般の車でもよくある話ですが、現行モデルの中古車を買うより、一つ前のモデルの中古車を買うほうがダンゼン安く購入できます。
中古車相場なので正確な数字ではありませんが、例えば2017年にモデルチェンジしたホンダ・Nボックスの中古車では、2021年2月現在、旧型と新型でおよそ30万円の価格差があります。
もちろん、安全装備等で旧型のものは劣ってはいますが、20万円の価格差は魅力的ですよね。
一般車も型落ちによる価値の低下はありますが、福祉車両の場合その傾向がより顕著です。
なぜなら、福祉車両を求める方の多くが「安全に車に乗りたい」という意識が高いので、安全装備面で優れた現行モデルを選ぶ方が多いからです。
なので、安く福祉車両を求めるなら、旧モデルの中古福祉車両がおすすめです。
修復歴(事故)車がおすすめ
修復歴(事故歴)車も安く購入できる方法として有力です。
なぜかというと、やはり一般的には修復歴車を敬遠する人が多いからです。
一般車も修復歴による価値の低下はありますが、福祉車両の場合その傾向がより顕著です。
なぜなら、上述のように福祉車両を求める方の多くが「安全に車に乗りたい」という意識が高いので、一度事故した車両を敬遠する方が多いからです。
なので、安く福祉車両を求めるなら、修復歴車がおすすめです。
でも、修復歴車は気を付けて買わないと、逆に大損することもあります。
お得な修復歴車を安全に購入するための3つのポイント
修復歴車は安くてお得ですが、とはいえ「事故した車はなんかイヤ」「ちゃんと走るの?」など、敬遠したり疑問も多いと思います。
この事故車の写真をご覧ください。
この車も修理すると、修復歴車となります。もちろんこの程度の事故なので、このドライバーはケガもなく元気です。
もちろん、修復後も走行に全く問題ありませんでした。
このように、一概に「修復歴車」といっても事故の大小が大きくあるのです。
要は、修復歴車の修復箇所がどの程度かしっかり把握できれば、「修復歴車」でも問題ないということです。
では、どこを確認すれば、事故の程度が把握できるのか?
見極めるポイントがあります。実際に修復歴車をみても、きれいに直してありどこを修復してるかすぐにわからないものです。
そこで、ふだん僕がスロープ付き福祉車両を仕入れる際に、この場合は仕入れないと決めている3か所の修復をお伝えします。
修復歴車を購入の際は必ず、次の個所に修復歴がないか販売店に確認してみてください。
・フロントサイドメンバー交換
・ピラー修正・交換
・リア全般修復
それぞれ解説します。
フロントサイドメンバー交換
正面衝突など、車体前側が大きく損傷した場合、フロントサイドメンバーが大きくゆがんでしまい交換することがあります。
サイドメンバーは固く太い素材なので、その部分を好感したということは事故時にものすごい大きな力がかかったと考えられます。
そうであれば、多少でも車体全体のゆがみが出ていることが考えられます。その歪みは修復時にはほとんどとることができません。
見た目にももちろん、全くわかりません。
しかしながら、車体のゆがみが原因で「まっすぐ走らない」や「タイヤが片摩耗した」など悪影響が出る場合があります。
ですので、サイドメンバー交換車は、購入しないほうが良いです。
ピラー修正・交換
ピラーを修正または交換した場合の事故は、車体の側面がぶつかったケースです。
修復時にピラーをもとの位置まで戻していくのですが、ピラー自体が曲線なので元の位置が分かりづらいことと、ドアの立て付けの影響で雨漏りのリスクがあります。
実際に私が以前乗っていたピラーを修復した車両は、大雨や長雨の時に、少しだけ雨水が車内に入り込んできました。
ですので、ピラー修正・交換車は、購入しないほうが良いです。
リア全般修復
リア全般修復は主に、後ろからの追突事故です。スロープ付き福祉車両は車体後ろ(リア)にスロープがついているため、リア修復歴車はスロープを好感している可能性があります。
スロープがついている関係で、ピラーと同様、修復時の立て付けが難しく、またスロープの出し入れの頻度が多いため、修復後に不具合が起きやすい箇所になります。
ですので、リア全般修復車は、購入しないほうが良いです。
まとめ
中古のスロープ付き福祉車両を安く安心して買う方法は2通り。
「モデルチェンジ前」
「修復歴」
ただし、修復歴車は注意が必要です。
購入時にどこをどの程度修復しているか、必ず営業マンに確認してください。
ポイントは
・フロントサイドメンバー交換
・ピラー修正・交換
・リア全般修復
です。修復状況をしっかりと把握していない営業マンからは買うべきではありません。
購入後に走行性能に問題が出る可能性があるからです。
福祉車両ヤマシタオートでも多くの福祉車両中古車を扱っています。
中には修復状況を確認して仕入れた修復歴車がありますが、価格もお手頃で走行に問題ないことも確認しています。
気になる方はこちらをご覧ください。
また、福祉車両を購入する際の注意点もまとめていますので、福祉車両購入時にはこちらもチェックしてみてください。