福祉車両を検討している人
「家族の介護のために福祉車両が欲しいけど、福祉車両中古車への買い替えか、今の車を改造か迷ってる。いずれにしても、どのくらい費用が掛かるかわからないな。。それに、中古車買い替えや改造はどこでお願いしたらいいのかな!?」
こういった疑問に答えます。
レ本記事の内容
1、 福祉車両は「中古車」or「改造」どちらがオススメ!?
2、「中古車」「改造」どちらでも問題ない理由
3、 介護する方にも介護される方にも優しい人気の福祉車両改造3選
4、中古車でも使える福祉車両の税の優遇制度
この記事を書いている僕は、 福祉車両中古車販売と福祉車両改造の両方を手掛けて8年目。
介護初任者研修と福祉車両取扱士の資格を持っています。
こういった僕が、解説していきます。
福祉車両は「中古車」or「改造」どちらがオススメ!?
結論からいうと・・お客様の事情によります。
参考までに、これまで当店でご案内した方の傾向をお伝えします。
中古車買換えされた方、福祉車両に改造された方の特徴
中古車買換えされた方
・介護するご家族のこともあるが、タイミング的に乗り換えを考えていた
・介護するご家族のために生活様式が変わり、「コンパクト→軽自動車」に車格を変えた
・ほしい車にちょうど福祉車両装置の設定があった
福祉車両に改造する方
・今乗っている車を福祉車両にしたい
・乗りたい車に福祉車両装置の設定がない
・車を買い替えたばかりで、乗り換えるわけにはいかない
「中古車」「改造」どちらでも問題ない理由
要は、選んでいただくことが大事なのです
当店では、お客様自身やご家族の事情、所有する車の事情などにより、中古車買換えまたは福祉車両改造を選んでいただいております。
一概に、どちらがいいということはありません。様々な選択肢を持っていただくことで、お客様の中で納得をもって決めていただきたいと思っています。私たちは選択のための情報提供やお手伝いをさせていただいています。
私たちにとって一番怖いのは、福祉車両中古車に買換えにしても、福祉車両に改造しても、お客様がそれらを使いこなせなくなってしまうことです。
ですのでお客様からご相談をいただいた際には、福祉車両中古車に買い替えるの良いところ、福祉車両改造の良いところ、そしてそれらの不便なことを丁寧に説明することを心がけています。
私たちの仕事は、福祉車両をただ販売、改造するのではなく福祉車両・介護車両を通じて、人々の生活に多くの笑顔をつくることだから。
福祉車両中古車(買換え)のメリット
・一般的な車の中古車と同様に、新車の福祉車両より安く購入できます
・購入からすぐに乗れます(軽自動車の場合、最短1週間でご納車)
・中古の福祉車両でも消費税が非課税で購入できます(一部を除く)
・福祉車両は丁寧に乗る方が多いので、中古の福祉車両はきれいな車両が多いです
・中古の福祉車両でも自動車税の減免や高速道路割引が受けられます(対象の方に限る)
福祉車両改造のメリット
今乗っているクルマや、これから購入される車に必要な装置を後付けして福祉車両に改造することができます。
・好きな車を福祉車両に改造できます
・メーカー製福祉車両にない福祉車両を作ることができます
・最短で1週間で改造できます(改造内容による)
・車の買い直しよりも費用が安く済む場合があります
介護する方にも介護される方にも優しい人気の福祉車両改造3選
回転シート・回転昇降シート
純正の助手席やセカンドシートを、後付けで回転シートや回転昇降シート(リフトアップシート)に改造できます。
ブラウンアビリティ社製回転シート「turnOut」回転昇降シート「turnyEVO」
車いす収納クレーン
荷台や2列目シートに取り付けできる後付け可能な車椅子収納クレーンで、車いすの乗せ降ろしが容易になります。
車椅子収納クレーンは、床から柱を立てるタイプと、車体の側面に取り付けるタイプの2種類あります。
車いすスロープ
車体の後方に取り付け、車いすのまま車に乗車できる後付け可能な車いすスロープです。
一人で簡単に折り立むことができて、スロープ自体も脱着できます。
中古車でも使える福祉車両の税の優遇制度
消費税が非課税になる
新車時に非課税だった福祉車両は、中古車購入時にも非課税となります。
一般的に、車いす等の昇降装置と、車いす等を固定するための装置を備えた車は、車両本体の消費税が非課税となります。また、オプション品や修理費についても、非課税になる場合があります。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
自動車税(種別割)、自動車税(環境性能割)が減免になる
新車購入の際に自動車税が非課税になる、障がい者(障がい者手帳所有者)や社会福祉法人、その他公益のための利用目的の団体であれば、中古車購入の際にも非課税になります。
新車と同様の要件があるので、それを満たせば自動車税(種別割)や自動車税(環境性能割)が減免になることがあります。減免措置は各自治体によって異なりますので、確認が必要です。
<条件となる項目>
車両の構造
障がい者手帳の有無・等級
社会福祉法人の所有
公益のための利用
これらの要件を満たせば、自動車税(種別割)や自動車税(環境性能割)が減免になりますが、各自治体によって制度内容が異なるので注意が必要です。
税金の優遇を受ける方法
消費税の非課税制度
車両に対する消費税
部品に対する消費税
修理に対する消費税
これらは福祉車両の購入時や修理時に、自動車販売店、整備工場で制度を受けることができます。
しかしながら、税の仕組みが複雑なせいか、この辺りの非課税の仕組みや原理を知らないお店が非常に多いです。
特に中古の福祉車両に関しては、販売店の知識不足で非課税にしていないケースもあるようです。
自動車税(種別割)、自動車税(環境性能割)の減免制度
軽自動車税(環境性能割)
新車登録時だけでなく、1~3年落ちの中古福祉車両を登録した場合にも発生する自動車税(環境性能割)が減免される場合があります。
登録時に同時に行う申請ですので、販売店に代行をお願いしましょう。
自動車税(種別割)
各自治体への申請により、自動車税(種別割)の減免が受けられる場合があります。減免を受ける方は、一般的に毎年納付期限前までに申請します。
詳しくはお住まいの管轄の財務事務所にお問い合わせください。